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体質改善? [小説]

青臭いとまとが好きだった。赤く熟して朝露をまとった輝く果実よりも、固く歯ごたえのあるものを好んだ。ところがあの日以来変わったのだった。

大きな草原を急いでいるともこもこした雲がひろがり急に暗くなった。雷鳴がいきなり耳近くに轟いた。大粒の雨が頭上から降り注いだ。急いで近くの楠に雨宿りした。音と光が同時にあふれて、全身を激しいものが走り抜けた。しばらく気絶していたようだ。雨はあがり、空は朱に染まっていた。きれいな夕焼けであった。気絶していた間も夢を見ていたようで空を飛んでいたような記憶が残っていた。空にはひらひらと舞うものが無数にいた。蝙蝠だった。蝙蝠は敏捷に空を飛びまわった。唾をのみ込むと血の味がした。

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